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血圧が高いという状態には自覚症状が伴わないのが一般的であるため、自分が高血圧になったことに気づかないという人は大勢います。
医療機関にかかって血圧測定をしたり、各種施設に配備されている血圧計を使って自主的に測定をしなければ実際に自分の血圧がどういった状況にあるのかということを理解することはできないでしょう。
血圧が高い状態が維持されることによって動脈硬化や心不全などの合併症を引き起こしてしまうリスクが高まることから、高血圧になってしまった場合には降圧剤を用いる治療が実施されるのが一般的です。

降圧剤を用いる治療の基本は、経口服用できる降圧剤を毎日飲むことによって血圧を目標値まで低下させた状態を維持するということです。
血圧には至適な値や正常な値と共に、治療における目標値が設定されています。
一般的には診察室で測定する血圧を収縮期血圧140mmHg未満かつ拡張期血圧90mmHg未満にするというものであり、家庭で測定する場合にはそれよりも低い135mmHg及び85mmHgが基準値として用いられます。
診察室では緊張によってやや高い値になりやすいからであり、家庭で測る場合と5mmHgの差を設けるようになっています。

こういった降圧目標が定められるのが一般的ですが、患者の状況によってはその値に違ったものが定められている場合もあることに留意が必要です。
リスクが高い糖尿病患者やCKD患者では130mmHg、80mmHgが降圧目標となっており、もともと血圧がすでに高くなってしまっていることが多い後期高齢者患者の場合には状況に応じて150mmHg、90mmHgを目標とすることがあります。
こういったガイドラインにそって降圧治療が行われていくのが一般的です。

降圧剤の正しい使用方法と注意事項

日本人は塩分摂取量が多いためか、高血圧症の方が多いです。
血圧の高い状態が続くと心臓の血管がダメージを受ける「心筋梗塞」や脳の血管にダメージ受ける「脳梗塞」になる確率が高くなり、場合によっては命を落とすことがあります。
ですからこのような症状がでる前に、血圧を下げる薬、降圧剤を服用しなければなりません。

降圧剤は大きく4つに分けることができます。
血管を広げて血圧を下げる「カルシウム拮抗剤」、おしっこを出しやすくして血圧を下げる「利尿剤」、血圧を上げる酵素を阻害する「アンジオテンシン阻害剤」、心臓に働きかけて下げる「β―遮断薬」です。
患者さんの症状や他の疾患との兼ね合いを考慮して最終的に医師がどの降圧剤にするかを判断します。
現在、もっともよく使われているのが「カルシウム拮抗剤」です。
それぞれの降圧剤には、飲み方や副作用などがありますので、薬を交付される際は薬剤師さんからいろいろ説明があります。
飲み忘れを考慮して1日1回服用といった薬が増えており、飲み忘れのひどい方にはこの薬がいいでしょう。
多くは1日1~2回の飲み方です。
効果がないときには1~3剤を併用することもあります。

降圧剤を使用する際の注意点としては、副作用が発症する可能性があることです。
降圧剤の副作用にはふらつき、吐き気、蕁麻疹などがあり、頻度の高いのが「ふらつき」です。
これは血圧が下がりすぎることで起こります。
副作用が発症した時には、医師や薬剤師に相談しましょう。
また「カルシウム拮抗剤」はグレープフルーツジュースといっしょに飲まないようにしましょう。
一緒に飲むと効果が強く出過ぎて、激しいふらつきやめまいに見舞われることがあるからです。
基本的には水あるいは白湯で飲むようにしてください。

降圧剤を使わない高血圧治療方法について

高血圧を指摘された場合、他の疾患から付随する二次性の高血圧である可能性もあるため他の疾患がないかを調べることも大切です。
血圧の高さにより重症度を把握し、血圧が140~159/90~99mmHgで他の臓器障害や合併症がない場合を低リスクとします。
低リスクの場合には食事療法・運動療法などにより生活習慣の改善、喫煙者の場合には高血圧指導も行うことで正常値となることがあり、降圧剤を使用せず高血圧の改善を図ることができます。
160/100mmHg以上の場合、中等リスクと分類され低リスクと同様にまずは生活習慣の改善などを行います。
180/110mmHg以上の重症高血圧の場合は高リスクとなり命への危険性も考えられるため、生活習慣の改善と同時に直ちに降圧剤の使用が勧められています。

食事療法では塩分の減量・カリウム摂取などがありますが、極端なことをすると他の疾患を引き起こしかねないので、まずは医師の診察を受けたうえでの正しい栄養指導のもとで行うことが大切です。
低リスク・中等リスクの場合でも一定の期間生活習慣を改善しても降圧が見られない場合には降圧剤の使用が検討されます。
高血圧が疑われる場合には早めの受診と日々の血圧を記録することが治療へとつながります。
また、高血圧には適度な運動も効果的ではあります。
運動を行う際は無酸素運動をしてしまうと、逆に血圧が上昇してしまう結果となってしまうので有酸素運動を行う必要があり、できれば継続的に毎日するのが好ましいでしょう。
これらの食事療法と運動での高血圧解消を行うことで薬を使わなくてもある程度の血圧は下げれるでしょう。

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