サスペンス映画

映画【不能犯】ネタバレあらすじ・感想

不能犯

映画【不能犯】情報・キャスト

公開日: 2018年
監督: 白石晃士
106分
主演俳優・女優
松坂桃李
注目の俳優・女優キャスト
沢尻エリカ、新田真剣佑、間宮祥太朗、テット・ワダ、菅谷哲也、岡崎紗絵、真野恵里菜、忍成修吾、水上剣星、水上京香、今野浩喜、堀田茜、芦名星、矢田亜希子、安田顕、小林稔侍

映画【不能犯】ネタバレあらすじ

ある時、原因不明の殺人事件が起こります。

そして、その時からさまざまな殺人や自殺が多発します。

 

この殺人現場にはいつも、黒いスーツを着た同じ男、宇相吹正 – 松坂桃李がいます。

宇相は依頼者から殺人を頼まれると実行していました。

 

しかし、どうしても証拠がありません。

つまり不能犯だからです。

 

このことを知った女性刑事の多田友子 – 沢尻エリカは手も足も出せず歯がゆい思いをします。

ある時、この宇相吹を任意同行で事情を聴き始めます。

 

すると、そこで妙なことが起こります。

 

多田の先輩刑事である夜目美冬 – 矢田亜希子が、宇相吹の視線を受けてマインドコントロールにはまります。

 

過去の夜目のトラウマが目を覚ましたのです。

夜目自身、受け入れたくない過去がありました。

 

ある人物から夜目の殺人の依頼を受けた宇相吹は、警察署内で夜目にしか見えないトラップをしかけます。

 

夜目の腕に虫が入っていくという幻覚です。

しかし、同席していた多田にはその虫が見えませんでした。

 

それは、多田が宇相吹からみて唯一、マインドコントロールできない人間だったからです。

そして、夜目はその日の夜、自宅で謎の自殺をします。

 

多田は、宇相吹が係わっていることを知っています。

けれども証拠がなく成す術はありませんでした。

 

それと同じくらいの時期に、連続爆弾の爆発事件が起こります。

犯人は多田が依然逮捕した川端タケル – 間宮祥太朗でした。

 

川端は、多田の前では、もう以前のような不良ではなく更生して、まじめに料理やで働いていました。

 

多田もそのことに大変満足していました。

 

しかし、ある日川端は多田を拉致し、多田の目に前で連続爆弾犯は自分であると告白します。

川端は多田をおとしめて、その顔を見て喜んでいました。

 

爆弾を町中の病院の中、近くの保育園としかけていました。

そしてその起爆スイッチを多田の前においてどれを押すかを迫ります。

 

そんなときに、宇相吹が現れます。

 

川端の料理やの先輩である櫻井俊雄 – 今野浩喜から宇相吹が殺人の依頼を受けたからです。

この宇相吹の登場で、爆弾の爆発が一時的にできなくなりました。

 

川端が宇相吹のマインドコントロールにはまったからです。

だが、このとき多田が隙をみて、宇相吹を唯一止めることができる殺人を決行しました。

 

しかしこれは未遂に終わります。

そして、川端も宇相吹によって最後には殺されます。

 

宇相吹は多田が急所を外して刺したために命には問題ありませんでした。

 

そして、エンディングでお互いの存在を確認します。

宇相吹は依頼がある限り、殺人を繰り返すと言います。

 

それに対して多田は希望という光でそれを止めると言ったのです。

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映画【不能犯】の感想と見どころ

宇相吹はなぜ、殺人の依頼を受けて実行するのかということです。

宇相吹は依頼人にこう聞きます。

 

純粋の殺意かどうかということです。

すべての人間は純粋の殺意であると答えます。

 

そして、実際に殺人は決行されます。

 

しかし、それだけでは終わらないところが、この映画の見どころでした。

果たして、純粋な殺意は存在するのかどうかです。

 

この映画の結論は「NO」でした。

純粋な殺意など、この世の中には存在しないということです。

 

真実は一つです。

けれども、事実はたくさんあります。

 

その事実を一つだけ抜き取って、それを理由に殺意を抱くことが人間の弱さだともいえるのです。

宇相吹は吐き捨てるように呟きます。

 

「・・・愚かだね、人間は」。

すべてを知っているかのように宇相吹は行動します。

 

この世の中に純粋な殺意は存在しないということがこの映画の答えだと感じています。

その証拠に、殺人の依頼人も死んでしまうからです。

 

それは、殺意が濁っていたからです。

人間には、だれにでも一つや二つの闇を抱えて生きています。

 

その時は、殺意があったとしても、時間が経つことによって。

その殺意さえ薄まっていくのです。

 

もし、どんなにも時間がたっても、殺意が消えず、増々殺意が沸くようであれば、それこそ純粋な殺意かもしれません。

 

しかし、そんな人間は人間ではすでにないように思います。

この映画では、依頼人のすべてが不完全な殺意です。

 

人間はそれだけ弱いものだということではないかと思います。

 

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