月曜ドラマ『ハラスメントゲーム』第1話の視聴率
5.2%
月曜ドラマ『ハラスメントゲーム』第1話のあらすじネタバレ
全国チェーンを展開する業界大手・マルオースーパーで起こるセクハラ・パワハラ・モラハラなどのあらゆるハラスメント問題を唐沢寿明扮するコンプライアンス室長が解決していくドラマ。
第1回目の今回のテーマはパワハラで、謎解き形式。
品川店の大々的なオープンを控えたスーパー大手のマルオー。
ある日、練馬店の職員・佐々部が「従業員に対するパワハラをやめろ」という謎の脅迫電話を受け取り、翌日、一円玉を混入させたメロンパンが売られてしまうという事件が発生する。
電話の主は?。
一円玉混入の犯人は誰か?。
マスコミにバレる前に解決したいコンプライアンス室長の秋津(唐沢寿明)は、さっそく相棒の高村(広瀬アリス)と顧問弁護士の矢澤(古川雄輝)と調査に乗り出す。
メロンパンを購入した怒り心頭のシングルマザー(志田未来)に人間味あふれる説得で証拠品のメロンパンの入手に成功。
形跡から部外者の犯行でないことが分かる。
次に現場の練馬店を視察。
録音したシングルマザーの声を佐々部と店長(ココリコ田中)に聞かせ、脅迫電話の主がシングルマザーでないことが判明。
次に、防犯カメラの映像を社内に持ち帰って検証。
すると、肝心な部分が15秒カットされていることが分かり、秋津と高村は犯人を佐々部と店長に絞り込む。
非常事態の特別措置として二人は佐々部と店長の社内個人メールを閲覧。
すると、練馬店の現場状況が明らかに。
従業員にパワハラをしていたのは佐々部だったのだ。
佐々部は本部から左遷されて不貞腐れて従業員に八つ当たりしていたのだ。
現金合わせで落っこちた一円玉も拾わない横柄な態度。
これを見かねた店長が高圧的なメールで佐々部に「一円玉を拾え!」と注意。
いわゆるパワハラ。
この報復措置として、佐々部は、冒頭の脅迫電話とメロンパンを自作自演して店長を脅迫。
これもパワハラ。
唐沢は愛ある言葉で佐々部と店長を一喝!。
そして、この一円玉混入事件を、犯人捜査中として二人をかばい、品川店オープンの宣伝目的として潔くマスコミに発表。
シングルマザーにはマルオーのギフト券を贈り一件落着させ、醜いパワハラ応戦した佐々部と店長を改心させるのであった。
月曜ドラマ『ハラスメントゲーム』注目の俳優・女優
注目していた女優さんは広瀬アリスさんです。
アメトーークのマンガを紹介する回での飾らない雰囲気が好きで、『わろてんか』の総てを受け入れる飄々とした演技にはまり今回も期待していました。
それと唐沢寿明さん。
ますます、こういう企業の現場のオヤジ役が似合ってきたと思います。
二枚目ながらもユーモアを忘れない生活感あふれるホームドラマ的な雰囲気が、この硬い内容のドラマに潤いを与えていると思います。
月曜ドラマ『ハラスメントゲーム』第1話の感想と見どころ
見どころは、企業版『水戸黄門』『遠山の金さん』『大岡越前』ですね。
唐沢が水戸黄門で広瀬アリスが助さん、古川雄輝が格さんといったところでしょうか。
基本的には、現代によみがえった勧善懲悪の時代劇。
唐沢が「クズ中のクズだ!」と一喝するところは、まさに、水戸黄門の「この紋所が目に入らぬか!」と同じ。
特に中高年に受けると思います。
企業ものですから働いているお父さんなんかが見ると胸がスッキリすると思います。
病欠の室長の代理としてやってきた唐沢に、初めは反発するも、次第に唐沢の人間味あふれる応対に感化されていく助さん格さん役の二人の心の浄化作用も大きなカタルシスが得られます。
一応コンプライアンス室の先輩である広瀬アリスと新任の唐沢寿明は、『マイ・インターン』のアン・ハサウェイとロバート・デ・ニーロみたいで微笑ましかったです。
あとは、一度破り捨てようと思ってクシャクシャになった唐沢の名刺を、わざわざ皺を伸ばして名刺入れに大切に入れ直す古川のシーンも好感が持てました。
全体的にテンポが速くでも性急にならないのが小気味よくて見やすいです。
型破りな唐沢とそれに反発しながら最後にはすっかり唐沢の相棒に収まってしまう広瀬アリスのツンデレ振りは見ていて微笑ましかったです。
デフレ問題やシングルマザーの生活苦なども描かれていてしっかり「企業モノ」しているところは上手いと思いました。
唐沢の家族やその生活感も描かれサラリーマンの悲哀なども挿入されて、なんというかホームドラマ的で懐かしかったです。
あと、随所随所の会話に現代の「パワハラあるある」が挿入されているのも笑えました。
安心して見られる社会派作品だと思います。
月曜ドラマ『ハラスメントゲーム』第2話への期待・展望
第2話への期待としては、どんな種類のハラスメントが出てきて、それを唐沢がどう料理するのかが見ものです。
アルコールを強要する「アルハラ」なんて言葉もでてきていますから、ネタには困らないと思います。
それと、大きなサイドストーリーになっている、唐沢の過去に左遷された原因、それに絡む現在の重役連中との確執が期待されます。
ハラスメントの問題は、『古畑任三郎』『相棒』張りに華麗に片づけていくと思われますが、重役連中との確執問題は一筋縄ではいかないようです。
特に過去に大きな因縁のある高嶋政宏との対決は見ものです。
その二人の板挟みになる社長の滝藤賢一はどういう決断を下すのでしょうか?
彼の動向にも要注目です。
ハラスメント問題にこの人事問題が複雑に絡み合ってくるところが最大の見もので、大きな事件に発展して、それを乗り切る唐沢寿明の姿をぜひ見てみたいです。