映画【海賊とよばれた男】情報・キャスト
監督: 山崎貴
145分
主演俳優・女優
岡田准一
注目の俳優・女優キャスト
吉岡秀隆, 染谷将太, 鈴木亮平, 野間口徹
映画【海賊とよばれた男】ネタバレあらすじ
1922年、「田岡商店」を営んでいた27歳の国岡鐵造 – 岡田准一は石炭エネルギー全盛期に早くも石油の可能性に目を付けていました。
新規事業参入者には何かと冷たい業界で、門前払いを食らうこともしばしばです。
そんな波乱万丈に立ち向かっていく鐡造を支えるのは、彼の高い志に賛同した長谷部喜雄 – 染谷将太や東雲忠司 – 吉岡秀隆そして祝言を上げたばかりの妻・国岡ユキ – 綾瀬はるかになります。
陸上での販売ルートを封鎖された鐡造は、ポンポン船を持ち出して海の上で石油を売りさばいていました。
そんな強引なやり口によって、何時しか鐡造は「海賊」の異名を轟かせていきます。
1945年、60歳を迎えた鐡造は敗戦によって財産を失ってしまいました。
多額の負債を抱えながらも、国岡は人員整理に踏み切るつもりはありません。
一丸となって会社の再建を図りますが、大手石油会社から締め出しを食らい販売する石油が見つかりませんでした。
旧海軍が軍事目的でタンクに蓄えていた石油をかき集めて、更には個人的な美術品のコレクションを手放して会社の操業資金へと当てていきます。
自社の石油タンカー「日章丸」を保有するほどの大企業へと成長していった国岡商店は巨大国際石油資本「メジャー」に対抗するため、石油国有化宣言によって国際的に孤立を深めていたイランを狙い一世一代の大勝負に打って出るのでした。
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映画【海賊とよばれた男】の感想と見どころ
単に企業としての利益を追及するだけではなく、社員ひとりひとりの暮らしと尊厳を守り抜く主人公・国岡鐡造の生きざまが感動的でした。
一代で石油販売会社を築き上げていくサクセスストーリーとして語られることなく、人間として悩み苦しむ様子やごく些細な日常生活のエピソードにもスポットライトが当てられていて共感出来ます。
戦後間もない石油業界と日本政府、更には石油市場の支配を目論んでいる海外資本などのそれぞれの思惑が複雑に絡み合っていく激しい駆け引きがスリリングでした。
省庁からの天下り官僚を断固として受け入れることもなく、新参者に袖の下を要求する強欲な経営者をキッパリと振り切る国岡の清廉潔白ぶりには胸を打たれます。
忖度や癒着がまかり通る、今の時代の経済界や政界への不信感にも想いを巡らせてしまいました。
1番に印象に残っているセリフは、「海の上に線でも引いているのか。」です。ライバル会社の販売エリアで商売をするために、手漕ぎの船で漁師に近づいて海上で軽油を売りさばくシーンで国岡が叫ぶ言葉になります。
大正時代に「海賊」のレッテルを貼られた国岡たちが、40年後に「倭寇」として世界をあっと言わせる場面が圧巻です。
平成の世が間もなく終わりを告げる今だからこそ、日本人としての誇りについても考えさせられました。
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映画【海賊とよばれた男】出演俳優や女優の他のドラマや映画・CMなどおすすめ
百田尚樹の小説を映画化して岡田准一が主演を務めた作品では、2013年に劇場公開された「永遠の0」があります。
第二次世界大戦下でのゼロ戦パイロットと現代に生きるモラトリアム青年との意外な繋がりが感動的で、是非ともご覧ください。