トレース~科捜研の男~ 第2話のあらすじ (ネタバレあり)
東凛大学病院の教授就任祝賀パーティー殺人事件が起きる。
被害者は真田和寿67歳。
自分の祝賀パーティーで席を立ったまま戻らないのを心配した娘が真田百合が探したところバルコニーから転落している父を発見する。
被疑者は宮永渉32歳。
パーティー会場のスタッフでは無く制服を盗んで忍びこんでいた。
左手に包帯を巻いていたので、調べると刃物による真新しい傷があった。
一方被害者の遺体には転落による損傷の他に首に刃物を突きつけられたような小さな傷があった。
また被疑者の逃走経路にはいくつかの血痕があり、バルコニーの手すりには被害者の靴の跡が残されていた。
被害者は犯人にナイフを突きつけられたが抵抗した為、向こうが怪我を負った。
その隙に被害者はバルコニーを乗り越えて逃げようとしたが間に合わず、突き落とされて転落死したとされていた。
現場の血痕と同じDNA型の血液が被害者の着衣から検出されたが、被疑者の宮永のDNAとは一致しなかった。
宮永も容疑を否認をし、証拠不十分で釈放される。
メディアから警察の誤認逮捕だとニュースに取り上げられてしまう。
一週間以内に犯人を逮捕しなければ、チームを解散させると上司に脅される虎丸刑事だった。
科捜研とともに殺害現場を捜査している最中、科捜研の沢口ノンナが倒れてしまう。
現場に居合わせた被害者の娘の勤める病院に搬送され、軽い貧血だという診断を受ける。
そして帰ろうとすると娘から捜査の状況はどうなっているのか聞かれる。
するとアラームが鳴り、娘が薬を取り出す。
事情を聞くと子供の頃から心臓が悪いという。
小さな頃から患者として父の医師としての姿を見てとても尊敬していて、医師としても父としても本当に素晴らしい人間でいつか父のようになりたいと、父と同じ道を歩み始めた。
父は何故殺されたのか真相が知りたいと、娘から犯人を逮捕して欲しいと懇願される。
バルコニーの足跡から転落する前に何らかの会話があったと考えられ、2人には面識があったのではと推測された。
そんな中、被疑者の宮永を尾行していた警察だったが、宮永がいなくなってしまう。
娘からの懇願に昔の自分と重ね合わせていた真野だった。
殺害現場に戻り捜査していると花壇から血の付着した折り鶴が見つかる。
その折り鶴は、宮永が触れた事が分かる。
真田和寿の葬儀場に突如女性が現れる。
娘を呼び止め、父が殺された理由を知っているというが真相を聞く前にメディアに囲まれてしまい、女性はいなくなってしまう。
和寿の遺品から血の付いた折り鶴が見つかったという。
現場で見つかった折り鶴から採取されたDNAと一致する。
宮永は骨髄移植を受けていて2つのDNAを持つという事実がわかる。
娘の元に宮永が現れ首を絞められる。
間一髪のところで警察が入り、逮捕される。
宮永は過去に彼女が事故に遭い、手術したが助からず脳死と診断されていた。
そして真田和寿は自分の娘が心臓病で危篤状態になり焦り、ドナー登録をしていた健康な宮永彼女に筋弛緩剤を使い脳死状態にして、その心臓を自分の娘の心臓移植に使用したのだった。
その事を宮永に問い詰められ、自分のした事を悔いて自らバルコニーから飛び降りたのだった。
トレース~科捜研の男~ 第2話の感想と見どころ
殺害現場から逃走した男が犯人ですぐ事件解決かと思われていた今回の事件。
捜査する中で、被疑者は証拠不十分として釈放され警察の誤認逮捕だとしてメディアに取り上げられてしまう。
犯人で間違いないのに証拠となるDNAが一致せずと、とても不可解な出来事が起きました。
科捜研が捜査すると、ある事実が分かります。
被疑者は過去に骨髄移植を受けた為、DNAを2つ持つという予想だにしない展開にとても驚きました。
また被害者の真田和寿が殺された事件には一人の女性の悲しい死が関係していたのです。
真田の娘の有里は小さな頃から心臓病を患っていて、心臓移植をする為ドナーを待っていたのだが、容体が急変してしまう。
焦った真田が病院に運び込まれた女性をわざと脳死状態にしてしまったのです。
娘を想う父親の気持ちは分かりますが、その為なら何をしてもいいのかと思ってしまいました。
その女性患者にも家族や大切な人がいて、亡くなったら悲しい思いをするというのがわからなかったのか。
本当親の身勝手さから生まれた事件だったなと思いました。
亡くなった宮永の彼女が可哀想でなりません。
まだいろいろと生きてやりたい事があっただろうに、それを思うと胸が痛みます。
トレース~科捜研の男~ 第3話への期待・展望
変わり果てた状態で見つかった幼女の死体が見つかる。
20年前と10年前に起きた連続幼女殺害事件との関連性はあるのか。
過去に起きた事件の被疑者を問いただすがなかなか事件の解決には至らず。
困り果てた虎丸刑事達だったが、科捜研の懸命な捜査によりある痕跡が見つかるが、虎丸刑事との捜査の方針に食い違いが生まれてしまう。
幼き日の母親の死の件もあり、警察を信じられない真野は、自ら事件の解明へと捜査へ乗り出す。
そして長年幼女殺害事件について調べられた手帳を手にする。
そこには細かくいろいろな捜査内容が書き記されていた。
それを基に事件解明の糸口を掴むのではと思っています。